ローズガーデン (講談社文庫)

著者
出版者
講談社
価格
¥540

評価・詳細レビュー

(2.0点)
昔、時間をつぶすために入ったカフェで、隣の席の女性が読んでいた本が確か桐野夏生の「グロテスク」だったと思う。
私はインテリな女性が好きだ。
横目でチラチラと盗み見たその本は、二段組の単行本で装丁とタイトルの印象が強烈だった。
いつか読みたいと思いつつ、もう何年も経つがまだ読んでいない。

今回はじめて桐野夏生を読んだ。
いきなり「グロテスク」や「OUT」はハードルが高かったので、ラクに読めるものなら何でもいいと思い、短編集の「ローズガーデン」を選んだが、、、間違いだったかもしれない。
文章があまり好きじゃないかも。というか、可もなく不可もなくといった感じで、何も心に刺さらない。

それに、全体的に古くさい印象がした。
カフェで出会った若い女性と、装丁やタイトル、「桐野夏生」という名前、それらが全てキラキラとした若い女性をイメージさせていたから、文章もそれにみあっていると思い込んでいた。
読んでみたら1951年生まれ・・・に納得してしまう。


「ローズガーデン」は短編集だけど、登場人物は全編共通している。
主人公は村野ミロという女性。
高校生のミロから大人になって探偵業をしているミロまでの4編。
とはいっても、ミロが立体的に描かれているようには思えない。
同姓同名の主人公が4人居る・・・と思えなくない。
それに、ミロに魅力を感じるかといえば、高校生の頃のミロは面白かったけど、大人になってからはキャラがよくわからない。
仕事に関しては甘いと思う。最後の短編「愛のトンネル」ではその甘さが招いた物語だけど、ミロってそういうキャラだっけ?かっこ悪い気がした。

まぁ、ほんとに心に刺さるところがなかったので、感想も特に無いのだけど、今度はグロテスクを読んでみます。
それが面白くなかったら、気分もスッキリするだろうし。

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