色彩の息子 (新潮文庫)

著者
出版者
新潮社
価格
¥500

評価・詳細レビュー

(未評価)
名古屋には、愛知県民なら大体知ってる東海中学・高校という私立の進学校がある。頭の良い奴が集まる関係で奇人の比率が多いのは、進学校にありがちなアレだ。
己は勿論、そんないい学校は出てないのだが、己の一番付き合いの長い友人はそこのOBである。この本については、彼から教えてもらった。
当然、こんな本が教科書に載ったりすることはないのだが、何故か東海高校の試験問題にこの作品の一編である黒のなんちゃら(章ごとに色分けしてある)が使われたらしく、その内容がおかしい、というので一部生徒の間で話題になったそうだ。
話を聞いて読んでみた。件の章のラストはいいところのお坊ちゃんが、自分で掘った穴に寝そべってる。それを見た使用人の娘(主人公)が何をしているのか尋ねると、「僕は僕を埋葬しているんだ」とか何とか言われて、娘はジュンとなっちゃう、といった展開だった。ジュンは盛り過ぎたかもしれない。

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