虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

つぶやき

 病や死に身近な作者ならではの作品であることも興味があり手に取った。
 難解な概念が登場することもなく読みやすい。生死について考えさせるものがありページをめくる手が止まらなかった。ラストは個人的に大好きである。
語られる言葉が深層心理に作用し虐殺を引き起こすというアイデアは、最近のSNSの内容から未来予測をするビッグデータの考え方とは真逆の考え方、トレンドをねつ造するという考え方は面白かった。ただし、主人公が延々と罪悪感に苛まれて最後プッツンしてしまった終わり方は好き嫌いが出ると思う。
サイバーパンク以降のSFは、特殊な用語を使いたがるので読みにくい。
で、ずっと避けてたわけだが、これは凄い。
最近の日本文学の中でも突出した出来なのでは。作者が亡くなってしまったのが惜しまれる。

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