世界ボーイズラブ大全 「耽美」と「少年愛」と「悦楽」の罠 (文春文庫)

著者
出版者
文藝春秋
価格
¥730

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評価・詳細レビュー

(3.0点)
 男性の同性愛、最近の言い方ではボーイズラブにくくられる歴史上(主に西洋と日本)のエピソードをトリビア風にまとめた一冊。が、本当にまとめているだけという感じで、文体から何から何まで無味乾燥なことこの上もない。良くも悪くも雑学本以上の意味合いはないです。作家(écrivain)というよりライターさんの仕事だと思う。澁澤龍彦のエッセイ読んだ後だとなおさらその感は強い。西洋史のほうは近代以降は作家の話が主体となっており、知っている話も多かったので、目新しさもあまりなく……。日本史については全体の四分の一ほど、おまけのように付けられています。どうせなら西洋と日本は別々にして、日本のほうをもう少し詳しく書いて欲しかった。あと参考文献リストが巻末に付してありますが、今だにどういう順序なのかが理解できずにいます……。恐ろしくわかりづらい。本文中に誤字も少し見受けられたし、編集さんもちょっと好い加減なんじゃないでしょうか。さらなる努力を期待したい。
 KOBOの電書版で読んだけれどセール時に購入しておいて正解。正直、定価の価値があるかは疑わしいと言わざるをえない。片手間にさらっと読めるので、昨今はやりのBL歴史に興味がある方々にはいいかも。

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(0.5点)
登場人物の紹介が下手で、わかりづらい。
古今東西のゲイ話を集めただけで、主張が見えない。

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