十二の嘘と十二の真実 (徳間文庫)

著者
出版者
徳間書店
価格
¥620

つぶやき

本が読みたい一心で本屋で文庫コーナーをうろうろしていて見つけた。課解説によると「月刊 新刊展望」という情報誌の連載だったみたい。人間怖い。

評価・詳細レビュー

(4.0点)
あさのあつこと言えば「バッテリー」「THE MANZAI」「テレパシー少女「蘭」」、ノイタミナでアニメ化の「No.6」と、少年少女が主人公の話が多いのかと思ってて、青春寄り、みたいなイメージが正直強かったですが、これは違いました。
どこかの国の后と侍女の話と現代の年老いた女性の話が交錯しながら、語られるのは人間の恐ろしさ。通じて現れる「ツル」の名。これはオカルトチックだから一緒くたにはできないですが、読んでみて浦沢直樹の「MONSTER」を思い出しました。ツルは間違いなくモンスターですな。
怖かったです。でも面白かったー。
読まず嫌いしてたけど、No.6も読んでみようかなぁ。

参考になった人:0人   参考になった

引用

美しい王妃は侍女ツルの言葉によって、しだいに圧政者となり、人の道から外れてゆく。そして現代の小さな街に住む老女との関わりは? 時代はうねる。物語が生まれる。寓意が深まる。「わたしは、人の心にとり憑いて、わたしにとり憑かれるような心を持った人間を滅ぼしてやるの。人間を滅ぼすほど面白いことはないものね。え? 恐ろしいって? わたしのこと?」毒のあるファンタジー!
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する

ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく