35歳のチェックリスト (光文社新書)
上達するのは三十四五までの頃、下り坂になるのは四十を越してからということだ。ー世阿弥『花伝書(風姿花伝)』
民俗学者の柳田国男は、厄年とは、神事に奉仕する「役」が回ってくる歳のことだったという説を唱えているくらいです。
一つの決断を下したら、「もしも、別のほうを選んでいたらどうだったたろうか」ということを一切考えないことです。「自分はこれでいく」と肝を据える。仕事についても、結婚についても、住まいについても、すべての決断においてです。
結婚生活の実情についてのさまざまな科学的分析をまとめた『夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか』(タラ・パーカー=ポープ著 古草秀子訳 NHK出版)という本があります。
「三平」」とは、「平均的年収」「平凡な外見」「平穏な性格」であること。「三低」とは、「低姿勢(いばりちらさない)」「低依存(家事を依存しない)」「低リスク(リストラされない安定した職業)」であること。
幸せというのは、個人的なものばかりではなくて、社会の安定、国家の存続ということがかなえられていてこそ得られるのです。
「これがあると幸せだ」の要になるのは「人」「もの」「時間」です。
・誰と生きていきたいか
・何を所有したいか
・どういう時間を過ごしていきたいか
「自分は今、これがあると幸せだ」と感じるものを明確にさせておき、それにどう変化が生じているかをときどき再確認してみてください。人生で何をいちばん大切だと思い、何に価値を感じるかは、環境や人との出会い、年齢によって変わっていきます。
「僕はマイナスになったわけではなく、人生にマイナスなんて存在しないのだ。失敗しても、たとえすべてを失っても、再びゼロというスタートラインに戻るだけ」ー堀江貴文
壁にぶつかるたびに、自分の強みは何かと考え抜いて、突破口を見つけてきたそうだ。池井戸さんによれば、強みとは、自分だったらそこにどんな付加価値をつけられるか、だという。
「あきらめる」というと、ギブアップする「諦め」のイメージが強いですが、仏教用語から来る「明らめる」の意味もあります。「明らかに見きわめる」ことです。
30代というのは、もう夢見る時期、幻想に生きていていい時期ではありません。今と将来像をつないでいかなければならない。将来というのは、今行動していることの延長線上にしかありません。
今後の人生設計をするには、「いままで自分は何事をなしたか、いまは何事をなしているか、今後は何事をなすべきか」を考えて「知性と徳と仕事の棚卸し」をしなければならない、という言葉を続けています。
若さに焦がれる考え方から一回離れて、歳相応の落ち着き、貫禄、成熟ということを意識して、きちんと歳を重ねていくことが、今の時代、より重要になってきています。
親と同居している「壮年未婚者(35歳~44歳)」層は、今や300万人を超えているそうです。(注:壮年-血気盛んで働き盛りの年ごろ。またその年ごろの人。壮齢)
フロイトは、大人になるということは「快感原則」中心の生き方から、「現実原則」に則った生き方へと移行していくことだ、といいました。人間は生まれつき、快を求め、不快を避けようとする快感原則を本能的欲求として持っています。けれども、現実社会で生存していくためには、現実に順応する姿勢を身につけていく必要があります。
コンプレックスというと、私たちは劣等感を想起しますが、優越感やプライドというのも、過剰な自意識の表出という意味でコンプレックス(心的複合体)の一つなのです。
35歳は、自分の生活において大事な存在との関係を、新しく築いていく年齢だと私は思います。距離を置くようになったからといって、これまでの関係性が壊れるわけではないのが、本当の友情です。
しかし、普通は、30歳を過ぎると友だちとの関係があまり重きをなさなくなってきます。仕事も忙しくなる、配偶者や子どもなど家族と過ごす時間が大事になるというように、もっと優先させなくてはいけないことが増えるからです。
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