問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

「構想力と分析力
問題発見力が問われる
問題発見力が問題解決のクオリティを決定する
筋の良い解決策は的確な問題設定から
問題とは「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」である
問題が明確になれば、解決策の制度は大幅に向上する
問題発見ができない4つの理由
問題を定義する前提となる「あるべき姿」を、的確に描けない
「現状」の認識・分析力が低く、正確な把握ができていない
「ギャップ」の構造を解明して、問題の本質を具体化・優先順位づけすることができない
実行可能な「解決策」から逆順で短絡的に問題をとらえるため、拡がりを見失う
問題発見構想編
戦略的問題発見の構想力を高める
「あるべき姿」を構想する戦略的問題発見力
オペレーション的問題発見の限界
ゼロベースから「あるべき姿」を構想する戦略的問題発見
戦略的問題発見にひつような4つのスキル
あるべき姿を構想する戦略的「問題発見の4P」
Purpose:そもそも「何のために」 大前提の「目的軸」をとらえ直す
Position:いったい「だれにとって」問題なのか 「立場軸」をあきらかにする
Perspective:問題を俯瞰する 領域の拡がりを押さえる「空間軸」を考える
Period:「どの時点」での問題とするのか 「時間軸」を明らかにする
「問題発見の4P」の相互作用
問題発見分析編
仮説思考と分析力は車の両輪
2次元でとらえる
X軸・Y軸の意味をよく考える
分析から導かれる意味合いを必ず引き出す
SO WHAT?(だからどうした?)を考え抜く
定量分析と定性分析を使い分ける
問題の構造やメカニズムを解明する
「拡がり」の中からギャップを生む重要要因を見出す
MECE
問題の拡がりを押さえるための基本
トレンド分析
時間軸の拡がりから、構造変化をとらえるキッカケをつかむ
+/-差異分析
ギャップを生み出す+/-の変化・発生要因を特定する
集中・分散分析
ズレとバラつきからマネジメントのコントロール力をチェックする
付加価値分析(コスト分析)
顧客の視点からコストを正当化できるか
CS/CE分析(バリュー分析)
顧客にとっての現在そして将来の価値を高める
「深さ」をとらえ、問題を構造化し、具体化する
ロジック
深さを追求する論理の基本回路によりお、因果関係を掌握する
コーザリティ分析
悪循環の中から解決すべき真の原因をとらえる
相関分析
相関関係からビジネス上の因果関係を推定する
シェア分析
ロジックと定量化の連動により構造を深堀りする
「重み」づけを行い、取り組むべき問題の優先順位をつける
感度分析
影響因子が結果に与える振れ幅を評価し、問題に「重み」をつける
パレート分析(20ー80ルール)
貢献度に応じて扱いをどのように差別化すべきか
ABC分析
重点分野の中で優先付けを行う
ピーク分析
ビジネス活動を集中すべきか平準化すべきか
リスク・期待値分析
不確実性の中で意思決定を行う
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する
今回は「問題解決」の前段階となる「問題発見」にスポットを当て、そのTIPSと技術を、わかりやすい実例を交えながら解説している。
我々がうまく問題解決できないのは、多くの場合、問題そのものを正しく認識できていないことに原因がある。
第1部では、「『現状』に対する過度の驕りが、『現状』を直視する目を曇らせる」、「『あるべき姿』へのこだわりから、逆に『現状』が見えなくなる」、「このままの『現状』が続くと将来の『現状』がどうなるかを、客観視しようとしない」といった阻害要因を説明し、人々がなぜ問題を直視しようとしないのか、その理由を探っている。

第2部では問題発見のための構想力を身につける、という目的のもと、「問題発見の4P」(Purpose、Position、Perspective、Period)を解説している。この4Pは、正しい問題発見のための重要なツールであり、4Pに沿って「そもそも何のために」、「いったいだれにとっての問題なのか」、「どの空間軸で問題をとらえるのか」、「どの時点での問題とするのか」と問いかけていけば、正しい問題認識に近づくことができる。

第3部、「問題発見分析編」では、マッキンゼーでも使われているというMECEの手法や、トレンド分析、+/-差異分析、集中・分散分析、付加価値分析、CS/CE分析など、問題発見と解決のための分析手法が示される。問題解決の糸口となる問題発見の技術をわかりやすく、かつ具体的に示した良質なテキストである。
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する
ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく