これからの教え方は、創造者としての学習者、チームを単位として協力して事に当たる、相互のかかわり合い、頭だけでなくこころも含めたからだ全体で学ぶ、選択の余地が多様にあり、あらゆる学び方の違いに対応できることなどが基本になります。
　標準化や組織や社会の文化の名のもとに、各人の個性や能力を押さえ込んでしまうのではなく、解き放つことが求められています。これまでと同じことをやり続けることは、もはや許されません。今は自分の可能性をフルに発揮できるオリジナルな人間が求められています。

企業では、研修前、上司が重要
ブロードとニューストロムによって書かれた『研修を仕事に活かす（transfer of Tranint）』は多くのスペースを、（3）で紹介した具体的なな方法に割いていますが、最も大切なことは、組織の人間を対象に行われる研修の場合、①研修の期間中ではなく、研修前こそが重要であること、②講師や参加者よりも上司こそが研修を仕事に活かす鍵を担っているという二点だとしています。（p.156）

聞いたことは、10％
見たことは、15％
聞いて見たときは、20％
話し合ったときは、40％
体験したときは、80％
〈中途略〉
教えたときは、90％
です。
これらの数字は、教師や講師の本来の役割をみごとなくらいに表してくれています。要するに、教師や講師が話していては、生徒や受講者はよく学べない。（p.27）