ベジタリアンの医学 (平凡社新書)

著者
出版者
平凡社
価格
¥819
■ベジタリアンの種類
1:ビーガンー動物性食品を厳格に避けるベジタリアン
2:ラクトベジタリアンー乳製品を摂取するベジタリアン
3:ラクトオボベジタリアンー乳製品や卵を摂るベジタリアン
4:オボベジタリアンー卵および卵製品を摂取するベジタリアン
5:ペスコベジタリアンー魚介類を摂取するベジタリアン
6:ポウヨウベジタリアンー鶏肉を摂取するベジタリアン
7:セミベジタリアンーマクロビオティック
※マクロビオティックは単なるベジタリアン食というよりは、生き方、思想であり、自然と調和していきることを目標とする食養生法の一つ。

■葉酸とは
葉酸とはビタミンB郡に属する栄養素の一つで、補酵素として様々な酵素反応を助ける働きをもっている。妊婦が妊娠初期にサプリメントや食事などから十分な量の葉酸を摂取することで、胎児の「神経管欠損症」の予防効果が認められている。葉酸は野菜類に豊富に存在する。

■カルシウムについて
カルシウムを含む食品は多くあるが、体内への吸収効率は食品によって大きく異なっている。もっとも吸収率のよいのは、牛乳や乳製品のカルシウムです。その他、小魚や緑黄色野菜もカルシウム源となる。

■たんぱく質について
多種類の植物性食品をバランスよく摂取すれば、植物性たんぱく質は、たんぱく質の所要量および必要なエネルギー量を満たす

■必須アミノ酸について
体内で合成できないため、食物として摂取しなければならないアミノ酸を必須アミノ酸と呼ぶ。必須アミノ酸は、スレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、リジン、トリプトファン、フェニルアラニンの8種類。穀物や豆類といった植物性食品を組み合わせれば、植物性たんぱく質からだけで、必要なアミノ酸の種類と量を供給できる。一方、肉類や卵など動物性たんぱく質では組み合わせて摂取する必要はない。1種類だけで必須アミノ酸すべてを得ることができる。植物性食品の中では例外として、大豆のたんぱく質はすべての必須アミノ酸を含み、動物性たんぱく質と栄養学的にも同等。しかし、植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べ、利用効率が低い。

■ビタミンB12について
ビタミンB12は、体が利用できる形で、所要量を得るために動物性食品の利用が必要な唯一の必須栄養素です。ベジタリアン関係の本には、ビタミンB12を含む植物性食品として、海藻類や大豆製品だけでビタミンB12の供給が十分であるかのような印象を受けるが、植物性食品に含まれるビタミンB12は動物性食品のものとは構造が異なり、「不活性型の類似体」であり、十分な量のビタミンB12を供給する食品としては適切とはいえない。なので、まったく肉を食べないのであれば、ビタミンB12サプリメントの摂取が必要

■鉄分について
植物性食品の鉄分含有量は動物性食品にくらべてそれほど少ないわけではない。ベジタリアン食で鉄分が不足するという懸念は、植物性食品に存在する非ヘム鉄の利用効率がよくない、ということに基づきます。食ビツ性食品に多く含まれる成分には、鉄分の吸収を促進する成分と阻害する成分がある。ビタミンCやクエン酸は非ヘム鉄の吸収を促進するが、全粒の穀物、糠、豆類に存在するフィチン酸は最大90%非ヘム鉄の吸収を阻害する。このフィチンさんの阻害作用はビタミンCを一緒に摂る事で打ち消すことができる。

■ファイトケミカルについて
ファイトケミカルとは植物由来の抗酸化成分の総称。
植物性食品に含まれる抗酸化成分ファイトケミカルが大きな役割を果たしていることが示唆されている。たくさんの種類のファイトケミカルを摂るには、違った色の野菜や果物を摂ればいい。

■トマトについて
ファイトケミカルの一種リコピンはトマトやピンクグレープフルーツなどに多く含まれる。トマトを多く摂取する地域では前立腺がんや肺がんが少ない事が報告されている。トマトにはビタミンCやカリウムなどが豊富に存在する。
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