小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密

P.107

 回答を与えることが尊ばれるビジネスの世界で、プロトタイピングはある意味、本能に反するアプローチだ。プロトタイピングの重要な特質は、実行のために考えるのではなく、考えるために実行するところにある。発見は何もない真空中では行われない。どんなに不完全に見えたとしても、「まずやってみる」ことが創造性を解放する。
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P.74

 ピクサーは現存する会社の中で「常に学び続ける」ことがもっとも徹底されている例だろう。これほど成功した会社であるのに、おごることなく徹底して自己改革ができることを何度も証明している。これは成功にあぐらをかきがちな人間の本性に対して、キャットムルが長時間徹底して「自分たちはまだ何も知らないのだ。常に新しい問題を発見し、挑戦し続けねばならない」と鼓舞してきたことの成果だ。これこそ「成長志向のマインドセット」の生きた例である。
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P.58

 シリコンバレー文化の本質的部分には、何をなすべきか学ぶために、進んで失敗を犯そうとするエートス(精神)が存在する。サン・マイクロシステムズの共同創立者、ビノッド・コースラがこの点を雄弁に要約している。
「最後まで諦めずにあっちこっちつまずいて、失敗し続けるのが大切なんだ。ありとあらゆる失敗をして最後に残ったのが、正しいやり方。そこで初めて成功できる。どういうわけか起業家にとって成功する正しいやり方は、いつも最後に発見される。最後にそれにたどりついてみると、『なんだ、わかり切ったことだったじゃないか』といつも思うのだ」
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P.26

「小さな賭け」の原則とは──

●実験する──試行によって学ぶ。素早く行動し、素早く失敗して教訓を引き出す。実験によってプロトタイプを開発し、洞察を深める。問題を明確化し、創造的なアイデアを生む。ベートーベンが新しいロマン派音楽のスタイルを生み出した過程を考えよ。

●遊ぶ──即興とユーモアにあふれた遊びの雰囲気はわれわれの心をリラックスさせ、心の束縛を解く。これによって、創造的なアイデアを窒息させる焦りによる早すぎる判断を防止する。

●没頭する──安心なアイデアや洞察を得るために外界に飛び出して、全身で環境に浸る。人々の行動の動機となる欲望にまで踏み込んで、世界のものごとはどう動いているかを深いレベルで理解する。

●明確化する──こうして吸収した情報に基づく洞察を利用して、問題を再定義する。問題を十分理解しないうちに解決を急いではならない。グーグルの創立者たちは、図書館での検索アルゴリズムを開発しているうちに、これがもっと広汎な問題の解決に適用できることを発見した。

●出直す──より大きな問題を発見するには、柔軟でなければならない。小さな勝利をきっかけに、思いがけない解決に導くような問題の見直しのチャンスが訪れることがある。あらゆる機会を利用せよ。

●繰り返す──何度も繰り返し問題に取り組み、テストを重ねるうちに知らず知らずに優れた知識、経験、洞察が蓄積されていく。クリス・ロックが演し物を完成させる長いプロセスを見習え。
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