夏姫春秋(上) (講談社文庫)

著者
出版者
講談社
価格
¥550

つぶやき

話の途中まで、主人公の夏姫が何を考えているのかよう分からんお人形さんのような印象を持つけど、それで合ってます。それにしても巫臣が素敵すぎて困る…!

評価・詳細レビュー

(4.0点)
春秋時代を代表する美女・夏姫の半生を描いた作品。宮城谷初期作品の、古代中国の世界観を訥々と説明しながら物語を展開していく手法の一つの完成形であり、終盤にちらりと顔をのぞかせる「小説のドラマ性」が、この後発表されて行く英雄譚作品群で一気に開花します。そういう夜明け前の気配が感じられる作品。

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