族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)
評価・詳細レビュー
nosenose
175 册
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5 件
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(4.0点)
ガルシア・マルケスを読んだのは『百年の孤独』に続いて2作目。
相変わらず、濃厚で芳醇な、極彩色の迫力を纏った文体を展開しやがります。
日本人はもちろん、西洋の作家にも絶対に書けない、あの文体。
しかしながら、どうしてこうも、右脳でも左脳でもなく、脳髄に響くような物語を生み出せるんだろう。
“大統領”という人物のことを、生涯忘れることはないだろう。
独裁者の大河ドラマ的半生をこのように描けてしまうガルシア・マルケスさんは、やはり驚異的な作家です。
内なる孤独を表現させたら天下一品だ。
相変わらず、濃厚で芳醇な、極彩色の迫力を纏った文体を展開しやがります。
日本人はもちろん、西洋の作家にも絶対に書けない、あの文体。
しかしながら、どうしてこうも、右脳でも左脳でもなく、脳髄に響くような物語を生み出せるんだろう。
“大統領”という人物のことを、生涯忘れることはないだろう。
独裁者の大河ドラマ的半生をこのように描けてしまうガルシア・マルケスさんは、やはり驚異的な作家です。
内なる孤独を表現させたら天下一品だ。
引用
もっとも彼は、もう手遅れだというときになっても、彼にとって生きることが可能な唯一の生は、見せかけの生、彼がいるところとは反対の、こちら側からわれわれが見ている生だとは考えもしなかった。
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