笹まくら (新潮文庫)

著者
出版者
新潮社
価格
¥620

評価・詳細レビュー

(5.0点)
過去と現在を行き来しつつ、ラストは過去の一点に集約していく。主人公が懲役忌避に成功するとは知りながらもスリリングな展開で読ませる過去の逃亡生活と、明確な悪意が存在しないにも関わらず徐々に追い込まれていく現在の生活が交互に描き出されている。
憲兵の陰に怯えながら逃亡生活を続ける過去の方がなぜか輝いて見える。
作者が平和になったはずの戦後日本の「怪しさ」にスポットを当てているように思えた。

また丸谷才一の本を読んでみたい。

参考になった人:0人   参考になった
(3.0点)

参考になった人:0人   参考になった
ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく