十七歳の硫黄島 (文春新書)
つぶやき
抜粋
偶然に寄り添った二人か三人が、見知らぬ同士、よし今日こそ行くか、どの陣地にするか、などと斬り込み隊として出撃する相談である。互いに名を交わすこともなく、たったひとつの目的のためだけに意気投合する姿がある。
偶然に寄り添った二人か三人が、見知らぬ同士、よし今日こそ行くか、どの陣地にするか、などと斬り込み隊として出撃する相談である。互いに名を交わすこともなく、たったひとつの目的のためだけに意気投合する姿がある。
評価・詳細レビュー
引用
偶然に寄り添った二人か三人が、見知らぬ同士、よし今日こそ行くか、どの陣地にするか、などと斬り込み隊として出撃する相談である。互いに名を交わすこともなく、たったひとつの目的のためだけに意気投合する姿がある。
壕には兵器を持って出番を待つ兵隊が並び、恐ろしい形相で続々と出撃していった。やがて通信科の出番が来た。元気でな、さようなら、無理するなよ、短気起こすな、靖国神社で会おう、などと一言二言、言い放って出て行った。
壕には兵器を持って出番を待つ兵隊が並び、恐ろしい形相で続々と出撃していった。やがて通信科の出番が来た。元気でな、さようなら、無理するなよ、短気起こすな、靖国神社で会おう、などと一言二言、言い放って出て行った。
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