ドクター・ラット (ストレンジ・フィクション)

つぶやき

boqib 
ユーモアたっぷりに描かれる、人間の残酷さ。怖い。心優しい人は読まない方が吉。

評価・詳細レビュー

(4.0点)
“ある日、地球上のありとあらゆる動物たちが、何かに導かれるかのように不思議な行いをとりはじめる。家を離れた飼犬たちはどこへ向かっているかもわからぬまま走り出し、海じゅうの鯨たちは恍惚と踊り、ゲージのなかの雌鶏や機械に吊された雄牛、食肉工場の雄豚までもが、つかのま希望の幻影を見る。人間には聞こえない“呼びかけ”のもと、動物たちは本能のままに、ひとつに結ばれようとしていた—大学の実験室で去勢され、臓器を抜かれ、残酷な実験の末に気が狂い、人間レベルの知性を持ってしまった鼠「ドクター・ラット」ただ一匹を除いて。1976年に発表され、センセーションを起こして以来、長らく翻訳が待たれてきた、グロテスクで美しい幻の寓話がついに登場!すべてが動物たちの一人称で語られる、超問題作。世界幻想文学大賞受賞。 ”
「BOOK」データベースより

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