開発者自身は、仕様書の完成度、明瞭さの不足を指摘することはできない。なぜなら、「彼らは分からないとははっきりいわない。ギャップやあいまいな点は、喜々として自分流に解釈しようとするのだ」。

ジョーンズはこう言っている。「そうではない。品質こそ焦点を絞るべきなのであり、生産性は後からついてくるものなのだ」。彼は、費用がかかってしかも遅れているプロジェクトは、仕様書や設計および実装におけるエラーの発見・修正に余分な作業と時間のほとんどを投入している、と主張している。そして、系統だった品質管理の欠如とスケジュールの破綻との間の強い相関性を示すデータを提供している。