ウォーハンマーノベル ドラッケンフェルズ (HJ文庫G)
評価・詳細レビュー
shi_no_suke
163 册
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2 件
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(5.0点)
『ドラッケンフェルズ』はウォーハンマー・ノベルと銘打ってあるとおり、RPGのウォーハンマーの世界を舞台にした小説。二部構成で、一部はジュヌビエーブとオスバルトが仲間達とともに邪悪な<大魔法使い>コンスタント・ドラッケンフェルズへと戦いを挑む。二部では、天才劇作家デトレフ・ジールックがを受けて<大魔法使い>退治の旅の様子を劇にしてほしいとオスバルトの依頼を受けることから始まる。おどろおどろしい<大魔法使い>に挑む様は冒険小説であり、二部では群像劇となり、ドラッケンフェルズ城で巻き起こる惨劇はホラーとミステリの要素が合わさっている。
さらに、登場する魅力的なキャラクター達。16歳の可憐な容姿をした600歳を超える吸血鬼ジュヌビエーブ、非の打ち所のない青年にして選帝侯の子息オスバルト、才能には恵まれながらも少しばかり自惚れがちな劇作家デトレフと言った主役のほかに、怪優ラスツロ・レーベンスタイン、世間には疎まれているミュータントながらも優れた才能を持つデトレフの相棒ファーグル・ブレグヘル、そして忘れてはならないのが邪悪が人の形を取ったコンスタント・ドラッケンフェルズその人だ。オスバルトによって倒されてしまう<大魔法使い>だが、倒されたにもかかわらず彼の影は世界の至るところに存在している。なぜ、死んだはずの<大魔法使い>がその書名を飾っているのかはラストまで読めば理解できるだろう。そして、デトレフが自らの劇にその名を使った理由も。
たったの300ページ足らず。決して分厚い本ではない。大作ではないが、一つの世界を作り上げ、血の通った人物達を創造し、冒険ファンタジー、猟奇ホラー、そしてミステリの要素が行き渡った名作中の名作。
さらに、登場する魅力的なキャラクター達。16歳の可憐な容姿をした600歳を超える吸血鬼ジュヌビエーブ、非の打ち所のない青年にして選帝侯の子息オスバルト、才能には恵まれながらも少しばかり自惚れがちな劇作家デトレフと言った主役のほかに、怪優ラスツロ・レーベンスタイン、世間には疎まれているミュータントながらも優れた才能を持つデトレフの相棒ファーグル・ブレグヘル、そして忘れてはならないのが邪悪が人の形を取ったコンスタント・ドラッケンフェルズその人だ。オスバルトによって倒されてしまう<大魔法使い>だが、倒されたにもかかわらず彼の影は世界の至るところに存在している。なぜ、死んだはずの<大魔法使い>がその書名を飾っているのかはラストまで読めば理解できるだろう。そして、デトレフが自らの劇にその名を使った理由も。
たったの300ページ足らず。決して分厚い本ではない。大作ではないが、一つの世界を作り上げ、血の通った人物達を創造し、冒険ファンタジー、猟奇ホラー、そしてミステリの要素が行き渡った名作中の名作。
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