Yutaka Ootani
ライブラリ 3 册 | 詳細レビュー 3 件 | 引用 0
一行紹介

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悪の教典 上
評価 : (4.0点)

古本屋購入,上下で600円也。
サクサク読めるジェットコースターストーリー。
しかしこの人,昔,黒い家読んだときは,こんなに
化けるとは思わなかったなあ。

聞きかじっていた前評判から,バトルロワイヤルみたいな
デスゲームを想像していたけど,上巻は,ハスミンが意外と
慎重で,話としてはおとなしい。
対立軸と思われたキャラもあっさり退場でやや肩透かし。

しかしハスミンが,クラス編成の際,特定のメンバー集めに固執した意味が
よくわらないなあ。そのための対価が,リスク高すぎるような。
その辺のアンバランスさ含めハスミンのキャラなのだろうか。


夢違
評価 : (3.0点)

古本屋購入800円成。
個人的にはかなりお久しぶりの恩田陸。文庫落ちした中庭の出来事以来。
しかしやっぱりいつもの恩田陸。
夢を映像として記録できる世界で,夢判断を職業とする主人公という設定や,
日本各地の学校で頻発する集団パニックの謎を,夢から解き明かそうとする
中盤までの展開は面白いんだが,後半からの展開とオチは,うーん,
相変わらずだなあと。
しかしそれを差し引いても,ちょっと今回は尻すぼみ感が大きいような。
岩清水なんか,あんなに思わせぶりだったのに。
主人公の既婚者設定も意味がなかったなあ。
新聞連載とのことで,途中で方向転換があったのだろうか。


Q.E.D.証明終了(44) (講談社コミックス月刊マガジン)
評価 : (4.0点)

安定の44巻。
「チューバと墓」~でもそれは私のやることではありません~
トリックに無理がありすぎるような気が。流石にバレるだろう。
それはさておき,燈馬君の探偵同好会に対する面倒見の良さは,
同族意識みたいなものなのではなかろうか。
ありのままに振舞うと周りから浮く,さらにそれを苦にしない
存在という意味で。
そう考えると35巻のクリスマス・プレゼントの可奈は面白い
役回りだったなあ。

「Question!」~僕が解くべき問題は…~
渾身の書下ろし。
以前トリックノートで,数学者には問題を作るのが得意な人と,
問題を解くのが好きな人がいるって話があったけど,
今回はそれを全面に持ってきた話。
かなり前から練っていたんじゃないかな。数学ネタの中でも
かなり出来が良いと思う。
あと,前回のロキはなんでいるのかわからなかったけど,
今回はうまい使い方。燈馬とロキのガチ対決はもう一度見てみたい。




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