科学の方法 (岩波新書 青版 313)
評価・詳細レビュー
Simeji_Dali
49 册
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40 件
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11 件
(4.0点)
物理学者、中谷宇吉郎さんによる著作です。序論にある通り、この本では科学の本質と、それがどういう方法によって成長してきたかについて書かれています。
所謂「理系」ではなく、「文系」に向けて書いた本とも言え、例えば「どうして幽霊研究は科学にはいらないの?」という疑問にも答えています。電車内で読むのが良いでしょう
所謂「理系」ではなく、「文系」に向けて書いた本とも言え、例えば「どうして幽霊研究は科学にはいらないの?」という疑問にも答えています。電車内で読むのが良いでしょう
引用
自然科学は、自然の本態と、その中にある法則とを探求する学問である。
しかしその本態とか、法則とかいうものは、あくまでも科学の眼を通じてみた本態であり、また法則である。それで科学の真理は、自然と人間との協同作品である。
もし自然界に、人間をはなれて、真理というものが、隠されているならば、それを発掘すれば、それでおしまいである。もちろん宝はたくさん隠れているので、一ぺんでおしまい、ということではない。しかし数多くの宝の中から、一つずつ見つけていけば、手の中に握った真理が、だんだんふえていき、未知の分が、それだけ少なくなる。もしこういうものならば、科学はいつか、宇宙の真理を全部見つけてしまうであろう。
しかし科学の真理が、自然と人間との協同作品であるならば、科学は永久に進化し、変貌していくものである。-結びp.197-
しかしその本態とか、法則とかいうものは、あくまでも科学の眼を通じてみた本態であり、また法則である。それで科学の真理は、自然と人間との協同作品である。
もし自然界に、人間をはなれて、真理というものが、隠されているならば、それを発掘すれば、それでおしまいである。もちろん宝はたくさん隠れているので、一ぺんでおしまい、ということではない。しかし数多くの宝の中から、一つずつ見つけていけば、手の中に握った真理が、だんだんふえていき、未知の分が、それだけ少なくなる。もしこういうものならば、科学はいつか、宇宙の真理を全部見つけてしまうであろう。
しかし科学の真理が、自然と人間との協同作品であるならば、科学は永久に進化し、変貌していくものである。-結びp.197-
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