嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

(5.0点)
紙の本(ハードカバー)持ってるのに、Kindle版買ってしまった…。

それにしても前回読んだからも、アーニャをはじめとする同級生たちの故郷の国々の状況も相当変わってしまっているんだろうな~と感じた。
とか言いながら、ルーマニアが今どうなっているのか寡聞にして知らない。反省…。

大人になっても地元に住み続けている人間にとっては”望郷の念”なんてものは無縁なものですが、自分の生まれた国に対する想いについて考えさせられた。
ある時期同じ教室で一緒に学んだ同級生たちのその後は、それぞれが置かれた環境、政治的立場によって三者三様になっている。主人公(米原万理)との関係も微妙に違うのだけれど、米原女史亡き今、三人ともその死を悼んでいるにちがいない。

それにしても、やっぱり何度読んでもいい本だ。

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