たまたま地上にぼくは生まれた

著者
出版者
講談社
価格
¥1,680
(1.0点)
最初の講演内容は、僕は頭がいい、のを自慢しながら卑下しているような内容だった。ならウィーンで日本語学校の先生になんかなるな!日本の学校だからこそ、遠く離れた春夏秋冬を思い出させる教育をするんだし、何より、日本人とつるむな!って。まあ、哲学をしているからこそ、トントン拍子に社会的地位を確立させて名誉的職業にまで上り詰めた訳だけど。

で、生い立ち的な部分は私も似ているとか思ったけど、勉強ばかりしないで友達と遊べよ。運動とか仲間意識の中で哲学的なことを知るんじゃなかろうか?知らないからこの人は遅くなって知るんじゃないだろうかとか。

人間的には面白いと思う。五月蠅いのは分かる、私だって人の流れに乗れない人を舌打ちする爺は大嫌いだが、対話で物を言いあうのはよいことだと思う。田舎でも誰も通らないのに音楽信号機があったり、サイレンがなったりで日本人はひとつのことで複数のことを回避するのが好きな種族なんだと思っているから。

インタビュー形式のは、インタビューアーがすごい頑張っているところとかばかり読んでた。

自分にも遠回りな人生を送っているので、苦しいからこそ生きているんだということは読んでて共感できた。でも、この本を手元に置きたいとか思わない。この人の考えは浄土真宗的とも思えるから。

やはり私は哲学って何?って思った。


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