光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)

著者
出版者
集英社
価格
¥520

つぶやき

異能の人々を描いたシリーズ第一弾。恩田陸ってなぜかこのシリーズしか読んだことない・・・

評価・詳細レビュー

(4.0点)
異能の人々をめぐるシリーズ第一弾。「オセロ・ゲーム」と「草取り」が好きです。
著者があとがきで
“手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった”
“「オセロ・ゲーム」や「光の帝国」はもともと独立した長編で考えていたもの”
と語っているだけあって結構濃い一冊だと思います。
それにしてもほんとに、こういう疲れるファンタジーが好きだな私ってやつは。

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引用

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
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