カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

評価・詳細レビュー

(5.0点)

参考になった人:0人   参考になった
(5.0点)
多くの個性的な登場人物が出てくるが、どの人物にも共感できる部分があるというのが面白かった。人間の多面性というのはこの作品のテーマの一つだと思う。イワンの悪魔(もう一人の自分)との対話、カテリーナの裏切りなど、多面性が浮き彫りにされるシーンは非常に印象的だ。

人間は成長する過程で色々な人格を身につけ、多面性を獲得する。だがその前に誰にでも、純真な子供だった時期がある。幼児期の重要性も重要なテーマの一つだろう。コーリャは急いで大人になりたがっている子供として描かれ、アリョーシャはそれを悲しむ。

子供たちに向けたラストシーンのアリョーシャの言葉は、胸に迫るものがある。

彼の言うとおり、人生にとって大切なのは子供のころの素晴らしい思い出だ。そんな思い出を作るためには、大人が子供を大切にしなければならないのだ。子供を大切にしない社会に、未来はない。

参考になった人:0人   参考になった
(5.0点)

参考になった人:0人   参考になった

引用

これからの人生にとって、子供のころ、親の家にいるころに作られたすばらしい思い出以上に、尊く、力強く、健康で、ためになるものは何一つないのです
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する

ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく