暴力団 (新潮新書)

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¥735

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暴力団(やくざ)の生活事情やどうやって稼いでいるのかとっても分かりやすく説明してくれています。
まえがきにあるように、今の暴力団について、誰にでも分かりやすいよう、やさしく書かれている。確かに読み易い。とりわけ怖いもの見たさの読者は大歓迎とのこと。第七章「出会ったらどうしたらよいか?」は至極実践的。
little 
ご丁寧に「出会ったらどうしたらよいか」まで書かれてある。衝動買い。

評価・詳細レビュー

(4.0点)

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(4.0点)
暴力団という組織についてまとめられた書籍。暴対法以降の状況についても触れられていて、市川海老蔵の事件に登場した「元暴走族」とか、脱法ハーブ、クラブの規制などをひとつの文脈でとらえる助けになった。

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(4.0点)
暴力団とはなんなのか。その解説本である。
マフィアとの比較、内情、などとても興味深い。

日本の「暴力団」は堅気の人間たちにより長らく「必要悪」であると
認識されてきた。であるから組事務所の住所やその構造などいろいろな面を
公にし行動できたし、必要悪からくる社会からの「認証」も得られた。

しかし暴力団対策法にみられるように国民はあきらかにいままでのそれとは
認識を改めるようになった。すなわち「暴力」は不必要であると。

そうなれば日本のいわゆる暴力団はマフィア化し秘密組織になり、そしてより
見境なく犯罪に手を染めるだろうと予測できるが、筆者はその可能性を否定している。
すなわち、日本の暴力団とは「暴力」を背景にしているが、いままでは社会的な認証を
得てきた組織である、それに加え「美学」、任侠道的な考えもあり一種の「正しさ」を内包して
育ってきた組織であるようだ。そのような組織にはマフィア、カルテル的な「明らかな悪」のみ
で活動する組織に変貌することはなかなか考えにくいようである。

この本を読み、日本の暴力団は堅気が望んで作りだした「必要悪」であり、堅気が望まなくなれば
日本の暴力団は消滅してしまう。現にそのような流れになっている。私はそう感じた。

個人的には香港の三合会幹部へのインタビューがとても印象的だった。

日本の暴力団がもし近い将来撲滅したら、おそらく日本の治安装置はマフィア的な
「自明な悪」といたちごっこをするようになるのだろうか。
そのマフィアが元暴力団とよばれた組織なのか、まったく新しい組織から誕生するのかは謎である。

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