64(ロクヨン)

著者
出版者
文藝春秋
価格
¥1,995
(3.0点)
「矜持」という言葉が胸に残る。

納得できないことも、組織のためにやり遂げる…。主人公は上の人間をめちゃくちゃ酷評しますが、上へ行けば行くほど組織のために嫌われるようなこともしなくちゃいけないんじゃないの~と思いながら読みました。

そんな中で同僚に疎まれるのも厭わず、淡々と「職責」を全うしようとする主人公の同期生に好感をおぼえました。私も大人になったな~

でもちょっと残念なのは、男についてはそれぞれを細かく描き分けてるのに、女についてはいかにもステレオタイプというか、2パターンしかないんじゃないかというくらいしか描かれていないように感じます。まあ、「男の世界」ということかな…。


それにしても、警務を舞台にした警察ものもそろそろネタが尽きてきたでしょう。次は監察課が舞台かなっと次作を予想したりなんかして。

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