秘密 (文春文庫)

著者
出版者
文藝春秋
価格
¥700
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この本を囲んで一晩話し合いたい

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映画を観た後に観た。原作は非常に深い物語だった。映画の「秘密」は原作の大事なシーンをいくつか変更してしまっていたため少し薄っぺらくなっていた。特にラスト、気づくきっかけがいけない。分かりやすいが逆に不自然だった。秘密を守ろうとする直子があんな迂闊な行動をとるはずがない。また、この作品のテーマともいえるセリフ「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」が無かったような気もする。お互いがその道を選んだ故のこの結末。直子は夫婦の営みが永遠に不可能なことを確信し、平介にとって幸せな道を選んだのだと思う。切ないです。

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