下山事件最後の証言 完全版 (祥伝社文庫 し 8-3)

著者
出版者
祥伝社
価格
¥900

つぶやき

子供の頃、松本清張の「日本の黒い霧」で事件の存在を知った下山事件。この本ではその「犯人」の孫にあたる筆者が、その経緯を丹念に探る本。自殺説、左翼、国労、GHQによる謀殺説など諸説飛び交う中迷宮入りしていた事件が、関係者中の関係者の肉声を通じて明らかになる

評価・詳細レビュー

(4.0点)
この本を手にする前に森達也のやつも手に入れていたのだが、読んだのは結局こちらが先。下山国鉄総裁を殺害したのは誰か?「関係者」の孫(著者)による追跡に時を忘れるほど引き込まれた(結局徹夜した)。圧巻は矢板玄への取材のくだり。真剣を振りかざされつつも、M資金の実態が明らかにされるあたりは読んでいて唖然とするほど。ところで、この本の中で森達也が取材事実を捻じ曲げて本を著したことが晒されている。森達也をしてそこまでさせるほど、下山事件というのは書きての誘惑を誘うテーマなのだろう。ここ最近読んだノンフィクションでは出色の一冊。星4.5

参考になった人:0人   参考になった
ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく