さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)

著者
出版者
東京創元社
価格
¥1,575

評価・詳細レビュー

(5.0点)
自分たちを取り巻く文化について、意識することなく同化するこ
とができ、自分の属する文化を客観的に見つめることができるよ
うになるのは、思春期が過ぎた頃ではないだろうか

本書は、自分たちの文化への距離が定まったばかりの主人公たち
が、異国からの旅人に接する中、異文化への理解を果たそうと苦
心する中、意識を確立させていく物語である。

そこにどのように推理小説としての肉づけをしていくのかについ
ては、面白いアプローチを試みている。それは、発する側にとっ
ては当り前のことが、受け取り側の文化の違いによって、謎とな
るということである。

著者の得意とする「刑事事件が全く出てこない日常の謎」モノと
いえばその通り。だが、本書では、発する側にとっては謎でも何
ともないが、受け取り側にとって謎となる。というところが毛色
の変わったところである。

つまり、話の筋の運び方にとっては、読者の興味を惹かず、単調
になってしまう。また、謎を発する側と受け取り側の理解力をき
っちり読者に説明しないと、謎が登場人物にとっての謎でしかな
く、読者には筋も妙味もさっぱり分からない物語となってしまう。

そのあたりをうまく処理していたのはさすがというべきか。

'12/06/18-12/06/19

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(2.0点)
これはどういうジャンルに属する小説なの?一応ミステリなのか?ミステリにしてはちょいちょい仕掛けられる謎の規模が小さ過ぎるし、それら謎解きあたって仕込んだ伏線も、解決編ともいえる謎解きの件における説得力も、全く足りないと思う。また、折角ユーゴ紛争を取り上げ絡ませているのならば、そちらの方をもっと掘り下げて膨らませたらかなり面白くなっただろうにとも思った。一番気になったのが、主人公の語り口や登場人物のセリフ。「アニメじゃないんだからこんな喋り方をする高校生いないだろw」っていうのが素直な感想。いちいちキャラが立ち過ぎていて鼻につくというか、リアルさを感じられなくて、あまり作品に入り込むことができなかった。青春小説として余計な謎解きや、高校生が語るには違和感のある哲学を挟まず、素直に書き上げれば良い作品になったのではないかと思う。それともこれが俗に言う『ラノベ』とか言われるジャンルでアニメや漫画を楽しむような感覚で読むべき本なのかな?だとしたら僕の向き合い方に問題があるのだけれど・・・・。個人的にはいろいろ残念な作品でした。

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