21世紀家族へ―家族の戦後体制の見かた・超えかた (有斐閣選書)
「個人の時代」が来る、などというと、なんだまたか、と思う人がいるかもしれません。個人を尊重する民主的な家族の時代が来る、というのは、戦後、家制度が終わったといわれた時期も、さんざん繰り返されたスローガンでしたから。しかし、今回問題になっていることは、それとは一風違います。理念としての個人主義が望ましいからそれを実現しようなどというきれいごとではなくて、システムが否応なく個人を単位とする方向へ変わりつつあるというのです。(p242)