現代思想 2013年4月号 特集=就活のリアル
エントリーシートや自己分析が、経団連の労働政策と呼応する雇用調整の手段-方便であることは多くの論者が指摘している。それゆえ「バブル前の『自己発見シート』は簡単に答が出ないように設計されていたのに対し、現代の『自己分析』では、就職活動に勝つためには絶対に答えを出さなくてはならなくなった」。浦川も「自己分析」「個性」という新たな価値観の提示は、アスピレーションをクールダウンさせないための手段であるとしている。(p160)