ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
どんなに成績が良くて、りっぱなことを言えるような人物でも、その人が変な顔で女にもてなかったらずい分と虚しいような気がする。女にもてないという事実の前にはどんなごたいそうな台詞も色あせるように思うのだ。変な顔をしたりっぱな人物に、でも、きみは女にもてないじゃないかと呟くのは痛快なことに違いない。
(17頁)
--出典: ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
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