プー横丁にたった家 (岩波少年文庫(009))
P259
クリストファー・ロビンは、いってしまうのです。なぜいってしまうのか、それを、知っている者はありません。なぜじぶんが、クリストファー・ロビンのいってしまうことを知っているのか、それを知る者さえ、だれもいないのです。けれども、森じゅうの者は、どういうわけか、ひとり残らず、とうとうそういうことになるのだということを知っていました。