西洋絵画の主題物話〈2〉神話編
評価 : (5.0点)

ギリシア神話は最も有名な神話の一つであり、古代ギリシアの芸術のみならず、近代の芸術、果てにはRPG等のサブ・カルチャーにも引用されているものです。原典としては『神統記』、『オデュッセイア』等があります。
本書は『西洋絵画の主題物語<1>聖書編』と同様に、その物語を主題とした絵画作品の具体例を出し、簡単にギリシア物語の説明を行うものです。数々の名画を知るばかりでなく、サブ・カルチャー等の元ネタを知る事が出来るという事もあり、非常に価値ある本です。
補遺では、「メメント・モリ」「死の舞踏」「結婚」や「化粧」と言った神話とは別の絵画主題を扱っており、非常に広範な西洋文化をも知る事が出来ます。
そういった意味で先の『聖書編』と比べ、より多くの方々にお楽しみいただける本かと思います


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