僕にはわからない (双葉文庫)
評価 : (5.0点)

とにかく面白い!取り上げるトピックも、そしてその切り口も、文章のテンポも、ユーモアのセンスも、全てがパーフェクトに僕好みの一冊。たぶん僕が最も数多く繰り返し読んだ本だと思う。らもさんの小説はあまり好きではないのだけれど、エッセイはどれを取っても個人的にはほぼハズレがない。子供の頃に誰もが抱く疑問は解決されないまま、なぜか大人になると『当たり前のこと』として追求されなくなる。「死んだらどうなるの?」「悪者ってどうして悪いことするの?」一見バカバカしく幼稚に見えるけれど、実は非常に哲学的な問いを取り上げて、ユーモアたっぷりのらも流を解答を示してくれる。実はこれは目から鱗の知恵の書である。若い人に読んでもらいたい一冊。


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