もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅
評価 : (5.0点)

私の尊敬する故・タケキンこと竹内均先生監修の科学初心者向け書籍。タケキンの監修のおかげで翻訳書にありがちな堅さや誤訳も無く、非常に読みやすい書籍だ。
内容は、表題の「地球に月の無い世界」の他に、「地球の自転軸が天王星のように横倒しになっている世界」「もしも月が地球近傍を公転していたら」などなど10通りのシチュエーションを、きちんとした科学知識の裏付けを元にシミュレートしているものだ。
中高生レベルの科学思考の入門書としても非常に良いと思う。また、SFファンだったら、ある種のハードSFとして読むのも面白いと思う。難点としては図版が少ないことか。


参考になった人:0人   参考になった