バラバ (岩波文庫)
評価 : (5.0点)

ゴルゴタの丘で十字架にかけられたイエスをじっと見守る一人の男があった。その名はバラバ。死刑の宣告を受けながらイエス処刑の身代わりに釈放された極悪人。現代スウェーデン文学の巨匠ラーゲルクヴィストは、人も神をも信じない魂の遍歴を通して、キリストによる救い、信仰と迷いの意味をつきとめようとする。

人を、神を、いや、すべてを信じない男バラバの悲しい人生。イエスによって救われた彼だが、キリスト教自体は救ってくれなかった…とても悲しいお話。


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