族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)
評価 : (4.0点)

ガルシア・マルケスを読んだのは『百年の孤独』に続いて2作目。
相変わらず、濃厚で芳醇な、極彩色の迫力を纏った文体を展開しやがります。
日本人はもちろん、西洋の作家にも絶対に書けない、あの文体。
しかしながら、どうしてこうも、右脳でも左脳でもなく、脳髄に響くような物語を生み出せるんだろう。
“大統領”という人物のことを、生涯忘れることはないだろう。
独裁者の大河ドラマ的半生をこのように描けてしまうガルシア・マルケスさんは、やはり驚異的な作家です。
内なる孤独を表現させたら天下一品だ。


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