蛇にピアス (集英社文庫)
評価 : (3.0点)

平易な文章ですごく読みやすかった。アウトローな生き方って力強くてとても脆い。たぶん、日々なにかをがんばってる人はこれを読んで「あーあ」ため息をつきたくなると思う。価値観が反転したような、裏側の世界。十代後半から大人になるまでもそんなダイヤモンドみたいな時期だと思う。自分が何者か、どんなことに対してどんな風に思うのか、明確にしたがる。それは自分をよく知らないことの証でもあるんじゃないか。当たり前の喜びとか怒りとか、そういうものってなんなんだろうと考えさせられる。大丈夫。なにが大丈夫なのかわからない。でも大丈夫。確かにそんな時期だ。


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