教養としてのゲーム史 (ちくま新書)
評価 : (2.0点)

筆者の多根氏は自分より5歳上に当たる方で、ほぼ同年代を過ごしているはず…なので取り上げるゲームにいちいち懐かしみを感じる。そして、当時『新しい!すげ-!』と遊んでいた(正確に言うと遊んでいる人を後ろから眺めていた)ゲームが相互にどのように関連し、発展していたか解きほぐしている。

ただ、ファミコンではなくMSXを選択した身としては、どうしても家庭用ゲーム機を中心とした史観には違和感を覚え、ドラクエ前夜にはBPSのブラックオニキスや、日本ファルコムのドラゴンスレイヤーを取り上げてもらいたかった。
とはいえ、新書というボリュームに納めるには無理があり、筆者としても泣く泣く多くを端折ったことは想像に難くない。

最後に取り上げられた『同級生』から『ラブプラス』への一連の変遷は全く関心関わりがない分野だったので単純にふへーと思った。


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