仕事をしたつもり (星海社新書)
評価 : (2.0点)

2011年9月刊。
「仕事をしたつもり」。強烈な言葉ですねえ。
キャッチーなタイトルと帯に目が留まり、つい手に取ってしまいました。

典型的なビジネス書です。
本書のテーマを一言で言うと「思考停止状態になっていませんか?」ということ。

この本には、5つの「仕事をしたつもり」が出てきます。

「量の神話」:量が多い、時間をかけた方がいいと思っている。
「ハコモノ思考」:意味をあまり考えず、とりあえず形だけはやっておく。
「本末転倒」:目的と手段を履き違えている。
「横並び意識」:意味や効能を考えず、みんながやるからやっている。
「過剰サービス」:度を超えた要求に対して、媚びることで対処している。

正直、読んでいてあまり気持ちのいい本ではありませんでした。
世間を揶揄するような口調が、ときどき鼻につく感じで…。

でも、この本を読んでから、「今日は仕事がんばったなー」と思える日でも、「そう思っているのは、実は自分だけだったりしないかな?」と一日を振り返るようになりました。

仕事のモチベーションを保つ上で、「充実感」は大事です。
でも、それに「成果」が伴うことも大事。
自己満足で終わってはいけない。
そこのところを肝に銘じておかないといけませんね。気を付けます。

(2011/01/10 読了)


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