自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
評価 : (4.0点)

岡本太郎。本を読んでの印象は、「爆発した親鸞」。
過激にまっすぐ生きた人であり、途方もなく勉強家で、行動的だった。
20歳そこそこにフランス向かった岡本太郎。
ナチスドイツが台頭する不穏な時代背景にあって、マックス・エルンスト、ジャコメティ、カンディンスキー、モンドリアンなど、今や美術に携わる人なら誰でも知っているアーチストと交流を持つ。思想家ジョルジュ・バタイユとも意気投合、運命的な出会いを果たしている。彼らと対等に話しができたのも、小学校の時にすでにトルストイやショーペンハウエルに魅せられていたのだから頷ける。
恥ずかしながら知らなかった。

彼の言葉は、今の時代だからこそ再評価されるべきだと思う。
他でもない、皆がそれぞれ内に秘めている情熱に火をつける力を感じたから。


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