「わからない」という方法 (集英社新書)
評価 : (5.0点)

『「わからない」という方法』2001年の誕生プレゼントに自分で買った本。ときどき読みなおすバイブルのような一冊。

橋本治から学ぶべきは、外国の大学だからスゴイと思ってそこに進学したり、大学を出て社会人になって、壁にぶち当たったからといって、大学に入って学び直そうと考えるのも、発想として短絡だって話から入っていく度胸かもしれません。

正しい答えがあると錯覚できた20世紀は、皆が大学進学に遮二無二なれた世紀。正解を手に入れたら幸せになれるって考えられた。21世紀。それは「現実」じゃなくて「幻想」だって気づく。みんなそのことに「幻滅」するかもしれないけど、ただの「現実」に目覚めるだけって言ってます。

さて、どうなるんでしょう。

当然ながら、「こうすれば成功します」カツマ的な本ではありません。あとがきのタイトルが「この役に立たない本のあとがき」ですから。しかも、タイトルが間違っていたかもしれない、本来は『知性する身体』の方が良かったかもって。

20世紀から21世紀的考え方をしちゃっていた人だと思います。


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