向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
評価 : (4.0点)

死んだ子どもが蜘蛛になって登場した時、カフカの変身が頭をよぎったのだが。全然違うおはなし。
登場する人物がそれぞれ異様な雰囲気を放っており、ホラー感覚で読める。最後に向かって妙に覚醒していく主人公の少年、まともなようでまともでない不気味さ。少年がこちらを向いてニヤッとする、オーメンのような結末。怪談。


参考になった人:0人   参考になった