ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実
評価 : (3.5点)

読中ながら面白いのでここまでのトピックスを列挙。

・コアビジネスへの集中は成功の原因ではなくて、結果。
・企業買収をしてうまくいった例は少ない。
・ISO9000は革新的イノベーションを阻害する。
・リストラをした企業のその後を追跡すると、リストラ効果がなかったことがわかる。
・成功プロジェクトの成功要因は必ずしも正しくない。失敗プロジェクトの失敗要因を見なければならない。
・失敗の真の原因は「良くない評判」「低い社員の意欲」「サービス品質」など見えにくいところにある。
・競争優位はブランド、特許、独自技術にあると思いがちだが、組織自体が競争優位の源である。
・流行の経営手法であるマトリックス組織、QCサークル、BPR、シックスシグマなどの効果は確かめられていない。
・社外取締役は懸念があっても会社の方針に反対せず、経営者寄りの対応をする人が多い。

著者の主なフィールドは英語圏だろうけど、会社内で起きていることは日本とそう変わらないんだと思った。


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