新選組 (岩波新書)
評価・詳細レビュー
cramoisi2
47 册
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6 件
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(4.5点)
これまでの新選組研究が土方・沖田に視点が偏っていたという現状を踏まえての出発。近藤勇の書簡を丹念に読み込んだうえでの推測と仮説。先行研究についての批判的指摘も忘れない。学術的でありつつも、そこまでは堅苦しくなく、新書サイズの本ながら当を得た見解が多く、なかなかの良書。やっぱり新選組研究はアカデミズムの対象とはなりづらいというか、虚実を織り交ぜた研究なんだかフィクションなんだか判然としないものだったり、在野の研究者が多かったりという実情がかいま見える。某菊○先生の著書はちょっと間違いが多くて信憑性が……という方には特に読んで欲しい本かもしれない(笑)。
引用
普通「天狗」になったとは腕前や知識を鼻にかけて威張ることを表わす。新選組の"最前線"の研究者も、ここを近藤勇が慢心したのだろうで済ませていらっしゃるのだが、壬生残留浪士において「天狗」になったと言われるのは、そんな簡単なことでは収まらない。先にナンバーを打っておいた十八人のトップ①芹沢鴨、彼は水戸の「天狗」なのである。近藤は、芹沢鴨の同類になったと非難されているのだ(p.22)
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