山中伸弥先生本人の言葉で、iPS細胞について非常に分かりやすく書かれている。
文字も大きくて読みやすいので、一気に読めば半日くらいでさらっと読める程度の量なのに情報の密度がとても濃いのが驚き。

どうしても研究がしたくて、やったこともないことを「できます」と書いて海外の研究所に片っ端から応募し、採用が決まってから必死になって技術を身に付けたという話や、大学院の面接で「ぼくは薬理のことはなにもわかりません。でも、研究したいんです！　通してください！」と声を張ったおかげで合格できた話など、ノーベル賞を受賞するような人でも、自分たちと同じ普通の人間なんだなぁと改めて思わされるようなエピソードもあり、山中先生に非常に親近感が沸いた。