アンダーグラウンド (講談社文庫)

著者
出版者
講談社
価格
¥1,090

つぶやき

TT_TT 
2012年くらいに読んだ、初めての村上春樹。ノンフィクションから入るのは珍しい?
新聞のインタビューのように事件のことだけを訊くのではなく、これまでの人生から事件当日、そして今に至るまでを訊いているのがとても印象的。
良い本だった。
ねじまき鳥やノルウェイの森を何回読んでもよさがわからなかった。なのにこれを読んだら村上さんにハマった。
当時、扱っているテーマと流行作家の取材という部が皆の興味を引いた売り方のうまい本だけど、抽象的な文章だけの人ではない、凄い人だとただ単純に思って彼の本を読み漁った。
地下鉄サリン事件。インタビュー集

評価・詳細レビュー

(5.0点)

参考になった人:0人   参考になった
(4.5点)
オウム真理教 地下鉄サリン事件の被害者へ、村上春樹氏がインタビューして書いたノンフィクション。

新聞などのインタビューのように事件の事だけを訊くのではなく、被害者その人のこれまでの人生から事件当日、そして今に至るまでを訊いているのがとても印象的です。
それぞれの人生を歩んできた「普通」の人達が、たまたまその時その車両に乗り合わせていただけで、突然事件に巻き込まれてしまったんだということがよく分かります。

さすがは小説家という感じで、読み物としても興味深く(という表現は被害者の方に失礼な響きがありますが)、切ないというか何というか、色々感じさせられました。
このようなスタイルのインタビューが広まり、新聞などでも読めるようになれば良いと思います。

ちなみにこの続編の『約束された場所で―underground 2』は元オウム信者へのインタビュー。こちらは(宗教家らしく?)複雑な表現が多いために全て読み切ることはできませんでした。
しかし、「オウム信者も普通の人だ」というテーマは重いと感じました。

この本で興味が出て村上春樹氏の小説を読み始めましたが、インタビュアーとしての村上春樹と小説家としての村上春樹は大分違いますね。少し驚きでした。

参考になった人:0人   参考になった
(4.0点)

参考になった人:0人   参考になった
ウィッシュリストへ追加
非公開
タグ

メモ


ライブラリへ追加
非公開
評価
 
読書ステータス
つぶやく
タグ

メモ


タグを入れることで、書籍管理ページで、タグ毎に書籍を表示することが出来るようになります。
また、スペース区切りで入力することで1つの書籍に複数のタグをつけることもできます。

※注意: このタグはあなたの管理用だけでなく、書籍自体のタグとしても登録されます。あなた以外の人に見られても問題ないタグをつけてください。
ウィッシュリストからライブラリへ移動
評価
 
読書ステータス
つぶやく