アンダーグラウンド (講談社文庫)
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(4.5点)
オウム真理教 地下鉄サリン事件の被害者へ、村上春樹氏がインタビューして書いたノンフィクション。
新聞などのインタビューのように事件の事だけを訊くのではなく、被害者その人のこれまでの人生から事件当日、そして今に至るまでを訊いているのがとても印象的です。
それぞれの人生を歩んできた「普通」の人達が、たまたまその時その車両に乗り合わせていただけで、突然事件に巻き込まれてしまったんだということがよく分かります。
さすがは小説家という感じで、読み物としても興味深く(という表現は被害者の方に失礼な響きがありますが)、切ないというか何というか、色々感じさせられました。
このようなスタイルのインタビューが広まり、新聞などでも読めるようになれば良いと思います。
ちなみにこの続編の『約束された場所で―underground 2』は元オウム信者へのインタビュー。こちらは(宗教家らしく?)複雑な表現が多いために全て読み切ることはできませんでした。
しかし、「オウム信者も普通の人だ」というテーマは重いと感じました。
この本で興味が出て村上春樹氏の小説を読み始めましたが、インタビュアーとしての村上春樹と小説家としての村上春樹は大分違いますね。少し驚きでした。
新聞などのインタビューのように事件の事だけを訊くのではなく、被害者その人のこれまでの人生から事件当日、そして今に至るまでを訊いているのがとても印象的です。
それぞれの人生を歩んできた「普通」の人達が、たまたまその時その車両に乗り合わせていただけで、突然事件に巻き込まれてしまったんだということがよく分かります。
さすがは小説家という感じで、読み物としても興味深く(という表現は被害者の方に失礼な響きがありますが)、切ないというか何というか、色々感じさせられました。
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