市場は文明化の触媒だ。なぜなら、それが人に都市を造らせ、旅をさせ、融合させ、交流させるからだ。「交換は、変化を集合的で累積的なものにする。それは発明を自分の身の回りだけでなく、社会全体に広げることを可能にする」。リドレーはインターネットがもたらす交流の爆発的増加と、終わりのない偶発的なアイデアの共有に、僕らの未来への大きな希望を見出している。（103）

「ほとんどのものはある面で私的であり、別の面では公的である」。たとえば、書籍は私的な考えを公に発表するものた。（14）

ネットは「深い読書」と、それがもたらす「深い思考」を阻むと彼は言う。そこには、本こそが思考を刺激する唯一の、また最良のものだという思い込みがある。（131）

本によって学びはより効率的になった。学者達は、知識を得るために希少本を探して町から町へと旅をする必要がなくなった。本の方が旅をして、お互いを参照し合い、考え方の矛盾を見つけやすくしてくれた。（125）

フェイスブックが新たな社会を創造するのではなく、新たな社会が自らの形成にフェイスブックを利用するのだ。（28）

インターネットはみんなの印刷機だ。（22）

ネットはただのコンテンツを運ぶ媒体ではない。それは人と人がつながり合う手段だ。（19）