日航機墜落事故を追う新聞記者の話です。何気ない言葉や仕草から人物の背負っているものまで感じさせる文章の力が凄まじく、その臨場感にどんどん引き込まれます。

日航機墜落事故を追う新聞記者の話です。何気ない言葉や仕草から人物の背負っているものまで感じさせる文章の力が凄く、その臨場感にどんどん引き込まれます。

日航機墜落事故を追う新聞記者の話。普通の会話や仕草から登場人物の背負う背景まで想像させる文章の力が凄まじいと感じます。一つの事故にたくさんの人の思いが交錯し、結末へと向かって行きます。おすすめです。

普通に面白かった。新聞社内の派閥間の攻防、記者同士のやり取り、男同士の嫉妬などに驚愕。でも「あるんだろうな」と違和感なく読ませる筆力は見事だと思う。『池中玄太80kg』という昔のドラマの中での、西田敏之さん演じる通信社のカメラマンの同僚や上司との口汚い罵り合いは、あながち嘘じゃあなかったんだななどと変なことを思った（笑）日航機事故を軸に物語は進むけれど、この事件を掘り下げることが作品テーマになっていないところが逆に秀逸。これが真実の事故原因の究明なんて話しになるときっとつまんない話しになってしまったと思う。「お見事！」の一言。